課題
石川県能美市にある「寺井湯」は、地域に長年親しまれてきた銭湯である一方、
若年層や観光客への認知が十分に広がっておらず、「昔ながらの銭湯」というイメージにとどまっていました。地域資源としての価値や、現代のライフスタイルの中での魅力をどのように再発見・発信していくかが課題でした。
方針
寺井湯を特別な観光施設として誇張するのではなく、地域の日常に溶け込む“等身大の場所”として捉え直すことを重視。
懐かしさだけに依存せず、今の時代に求められる「心と体を整える時間と空間」として再定義し、地域住民にも、初めて訪れる人にも親しみを持ってもらえる表現を方針としました。
企画
利用者や浴場の日常風景に焦点を当て、寺井湯で過ごす時間そのものを伝えるプロモーション映像を企画。施設紹介や説明に偏らず、「ここに来る理由」ではなく「また来たくなる理由」を感じてもらう構成としました。
演出
説明的なナレーションやテロップは極力使用せず、湯気、湯音、足音、光の差し込みといった銭湯ならではの要素を丁寧に映像化。カメラはあえて距離を保ち、過度な演出を避けることで、寺井湯の自然体な魅力と、穏やかな時間の流れを表現しました。
映像テンポもゆったりと設計し、観る人が入浴後のような余韻を感じられる演出としています。
またインスタグラムやYouTubeショートでは「ベトナム人むけの銭湯入り方動画」を作成し、入浴客の増加を狙っています。